2017年11月28日火曜日

クリスマス

クリスマスは好きだろうか。
僕は大好きである。

べつに恋人がいるとかいないとか、そんなことはどうでもいい。
現に孤独を弄していた23年間もクリスマスが大好きであった。
一人静かにクリスマスソングを口ずさみ、街を悠々と闊歩していた。

おそらくは根が子供である。
良い言い方をするのなら、純粋な少年の心を残したナイスガイなのだ。
悪い言い方をするならば、単純なナイスガイなのである。
なんにしてもオーナメントで飾り付けられ、赤や緑に彩られた、そんな華やいだ街を見ると心が躍るのである。ダンシングなのだ。

毎年、この時期になると用もないのに百貨店へと短い足を延ばす。
とりあえず栄に行き、ラシックを上から下まで歩いてみる。ラシックは、いかにも若者好みな感じが良い。
こうした空間にいるた、なんだか自分も華やいだ今時の男になった気がするが、手洗いでふいに鏡など見た時、どうも華のない顔がにやけているのに気がつくのが常である。しかし、クリスマスの頃ばかりは自分のような根の暗い男も華やぐことが許されるような、街がそんな空気を湛えているように感じる。

ぶらぶらとラシックを満喫したら三越へ行く。元気があれば松坂屋にも行く。
何かを買うわけでもないが行く。百貨店の地下は特に念入りに彷徨ってみる。
百貨店のソファは座り心地がいいのであちこちで一休みする。
一休みしたらまた彷徨う。

クリスマスは街全体が祭りだ。クリスマス一色だ。
それがたのしい。

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