2017年11月18日土曜日

柳橋通過隊

中村区は名古屋駅。
名古屋の顔とも言えるこのすぐ近くに一つの市場がある。
「柳橋中央市場」
いくつもの卸の店が立ち並び、朝に行けばトロ箱が並び新鮮な魚がそこら中で売られている。バナナ一房(2,30本ついたやつ)が50円で売ってたりもする。
僕はこの市場街を月に何度となく通り過ぎている。
それは月に何度となくミッドランドに映画を観に行っていることとイコールであり、定期の通っている栄や久屋大通から名古屋駅まで歩くことで、往復の400円を浮かせようとする僕の吝嗇ぶりとニアリーイコールである。
柳橋中央市場だが、歩いてみると卸の店だけでなく、ちょっと入って食べられるような飲食店も様々に並んでいる。
考えてみれば、すぐそこで買ってきて営業が出来るのだから当たり前といえば当たり前なのだが、こういう店を見ながら歩くのも割と楽しい。
肉専門ビストロがあり、寿司屋は当然何軒もあり、天ぷらがあり、鮮魚を歌った居酒屋が星の数ほどとまでは言わないが、惑星の数よりは多く店を構えている。
本当ならば寒い夜はこういった乙な店で、魚の燻製でもつまみながら熱燗をひっかけたいところだが、400円を浮かすために歩く男がすることではない。
しかたがないのでせめて自販機で水でも買おうと120円を入れてボタンを押したが、「がこっ」という音だけが落ちてきていろはすはどこかに消えてしまった。
柳橋の夜は寒い。

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