2017年11月15日水曜日

マグカップ

「やはり不便だなぁ」
研究室の居室で僕は思う。

時刻は15時過ぎ、昼食後の眠気が過ぎ去ったあと、第二陣の眠気がやってくる頃。
ここで一杯ブラックコーヒーを決めたいな。

コーヒーを飲むには二つの方法がある。
一つはコーヒーを買うこと。
学内の自販機にはほぼ必ずコーヒーが並んでいるし、カフェもいくつかある。
安さにこだわるなら、居室でも缶コーヒーが一本50円で買える、
失礼にあたるかもしれないから、味には言及しない。

しかし、これが毎日となると出費が痛い。
出来るだけ安く美味しいコーヒーが飲みたい。

そこでもう一つの方法、コーヒーを作る、という手段にでる。
引き出しの中に溶かして飲めるコーヒーを入れておけば、安い値段で割と美味しいコーヒーにありつくことができる。
実際、みんな自分の引き出しにコーヒーの素をしまっている。

実は僕もバナナの横にしまっている。
しかし、困ったことに僕にはマグカップがない。
家でも探してみたけれど、研究室に持っていける「ちょうどいいくらいにいらないマグカップ」がない。どれも持っていくには惜しい。

以前の研究室の居室には、もしかするとまだ僕のマグカップが残っているのかもしれないけれど、そちらに足を運ぶ気にもなかなかならない。

そんな悩みを抱えながら、ペットボトルに浄水器から水を入れて飲む。
眠気が払えないティータイムが今日も過ぎていく。

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