2017年12月18日月曜日

郵便局

思えば父に頼まれごとをしたのが間違いだったのだ。
「散歩ついでに郵便局に行ってきてほしい」とかなんとか。
夕食後にごろごろしているところに言われたので面倒ではあったが、帰りにコーラでも買ってこようと思い、家を出た。

今日は寒いことには寒いが、風がそれほどないのでまぁ歩けないこともない。
歩いているうちに体も温まるだろう、などと考えて川沿いをぽつぽつと歩く。

暖かい時期ならば川沿いの散歩道には、この時間でも何人か歩いている人もいるものだが、とんと寒くなった今日この頃においては、僕を除いて他に人の姿は見えなかった。
「暖かければなぁ」と思っては、横目に猫などを茂みに探すが、毛玉の一つも転がってはいない。

散歩道は暗いが、オレンジ色の街灯が縄張りを持って等間隔に並んでいる。
オレンジ色に顔が照らされる、暗闇に漬けられる、また照らされる、漬けられる。
なんとなく美容に効果でもある気がして来る。
そんなことを考えているうちに郵便局が見えてきた。

なんなのだろうか。入った途端に肩を落とす。
郵便局にはすでに10人近い人間が列をなしている。
みんな暇なのだろうか。
いや、忙しいからこんな時間に郵便局に並んでいるのだろうか。

客は多いが局員はその半分もいない。
このまま客が待ち列の長さに憤って暴動を起こしたら郵便局はすぐに制圧されるだろう。
と思い心配になる。
心配になりながらこの文章を打っているので、乱文などは許して欲しい。

もし明日になっても消息がなければ、僕は郵便局の暴動に巻き込まれて、革命の勇として郵便局に立てこもっていると考えてもらって相違ない。

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