2018年2月19日月曜日

はじめての将棋中継観覧

藤井五段が朝日の将棋大会で優勝された。
これによって六段昇格が決まったらしく、五段だった時期は二十日もなかったそうな。
新星の活躍は喜ばしいものである。

僕は将棋が指せる訳ではないのだが、ふと藤井五段(当時)の棋戦中継を見てみようとAbemaTVを開いたら、そのまま2時間丸々決勝戦を見てしまった。

一手ごとに解説役の棋士の方が詳しく説明をしてくれるので、半可者の僕でも楽しめる。

決勝戦は藤井五段が終始攻めであったが、それでいて守りは固く堅実であった。

序盤は攻めの姿勢を見せつつ、お互いに陣形を整えていく。
下手に攻め込めば逆襲を受けるし、かと言って攻める準備をしなければ、相手は悠々と攻撃の手を進めてくる。

プロの対局を見るのは初めてだったが、「攻守のバランス」というのを強く感じた。
お互いに僅かでも隙を見せれば斬りかかられるような、そんな緊張感が伝わってきて、見ているこっちも自然と背筋が伸びる。
(それは心持ちの話で、実際は布団に包まりながら見ていた)

お互いに隙を見せぬように立ち回るのだが、先手の藤井五段が先に切りかかっていく。
後手の広瀬八段はその切先を交わしながら、反撃の楔を打ち込んでいく。
しかし、その反撃の手に固すぎる手で返す藤井五段。

日本中から注目され、果てしないプレッシャーがかかる中での試合とは思えない落ち着いた手で、反撃の芽を先に潰しておいたかと思えば、相手の刃が近づくのに臆せずに斬りかかり続ける。
そんな度胸溢れる指し筋で、見事藤井五段が勝利を収めた。
(僕も布団の中で歓声をあげた)

あまりにも将棋中継が面白かったので、AbemaTVに登録しようか迷っているところである。
もし「将棋のルールは知っているけど、試合はちょっと」という人がいたら、ぜひ将棋中継を見て貰いたい。解説の棋士の方への好みもあると思うが、若い人の方が軽妙で良いかもしれない。


P.S.
久しぶりに小学校からの友達と将棋を指してみたが、攻め急いだせいで終盤はずっと逃げ惑っていた。バランスが難しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿