2018年2月18日日曜日

昨日見た夢の話

電車が走っている。
僕は電車に乗っている。
何か理由は分からないが、早く家に帰りたかった。
あまり遅くなると家族も心配する、そんな気がした。

ふと窓の外を見ると家々が立ち並んでいるのが見える。

おかしい。

僕は地下鉄に乗ったはずだ。
僕の家には地下鉄でしか帰れない。

しかし気がつくと電車は地上を走っている。
なんだか前もこんな事があった気がする。

ここはどこなんだろう。どこで間違えた…いや、とにかく降りなければ。
そう思って次の駅で電車を降りた。
路線図を見てみるも、皆目見当もつかない。
少なくとも最寄駅は看板のどこにも見当たらなかった。

仕方がない、誰かに聞こう。
駅員室に向かう。
改札の横の駅員室にはセーラー服を着た二人の女子高生が立っていた。
どうやらこの駅の駅員は女子高生らしい。

ここはどこなのか。何線に乗ってしまったのか。
色々と聞いてみるが彼女たちの返答は要領を得ない。
しかし自宅の最寄駅の名前を出すと、二人は急に笑い出した。
二人によればこの路線では僕の家には帰れないらしい。
どこで間違えたのか分からないが帰れないらしいのだ。
「道路を真っ直ぐ行くと地下鉄の入口がある」らしい。
そこからは一本だと教わった。
僕は礼を言って見知らぬ駅を去る。

真っ直ぐ進んでいたはずだが、気がつくとどこかの学校の中にいた。
建物の中ではない。敷地内だ。
それでも真っ直ぐ進み続ける。
早く帰りたい。

すると、ここの生徒たちなのだろう。
制服を着た若い男女が壁際によって何やら騒いでいる。
彼らの見る方向は僕が進むべき方向で、自然と僕もそちらを向く。
女装の列だ。
女装をした男子学生が列になってこちらへ歩いてくる。
それを見て壁際の学生達が盛り上がる。
列の最後から、がたいの良い男が(女装して)堂々と歩いてくる。
学生達は口々に「本物、本物」と叫んで彼を迎え入れる。

僕は彼らを尻目に先に進んだ。
途中で不良風の学生に捕まりそうになったが、振り切って逃げた。
学校の門が見える。
ようやく出られそうだ。

そこは古い町だった。
町は夕方で古びた家々の間を自転車が走って行く。
一体地下鉄の入口はどこにあるんだろう。

団地の周りにいた主婦に声をかける。
訝しげな主婦たちに地下鉄の場所を聞いたが、「越してきたばかり」と言って教えてもらえなかった。

公園に行くと、自転車に乗った小学生がやってきた。
「地下鉄の入口だろ、あれはゴミ屋敷の中にあるんだぜ」
彼に案内してもらい、ゴミ屋敷を目指すことになった。
公園の周りにはパトカーが停まっていて、警官が聞き込みをしている。
「パズル事件の話が出来たらいいんだけど」
少年はそう言って残念そうにしていた。


ここから僕はゴミ屋敷の中を探検することになったのだが、そこはちょっとばかりホラーで思い出したくないのでここで筆を置く。
夕焼けの町は綺麗でとても恐ろしかった。
子供の頃に歩いた夕暮れの町に似ていた。
ちょっと路地に入ったりしたら、もう戻ってこれないような気がした。
そんな夕暮れ町に似ていた。


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