2018年3月4日日曜日

メンがヘラっていた時に助けになった本を紹介する

2年ほど前にメンタルがヘラって、1年ほど前までそのヘラが続いていた。
しばらく学校を休んだり、就活のようなものをしてみたりしていたのだが、それ以外は主に本を読んだりゲームをしたりしていた。
その時に読んだ本で「メンタル回復の助けになった」と思っている本を紹介したいと思う。

なお、僕はうつとは診断されなかった(病院にかかっていたら診断されていたかもしれない)し、僕の回復薬となった本が僕以外にも効果があるかは分からない。
あくまで個人的な備忘録だと思った上で参考にして欲しい。


【自衛隊メンタル教官が教えてきた  自信がある人に変わるたった1つの方法】


いきなり胡散臭い本だが、僕もそう思いながら書店で手に取った。
ちょっと読んでみたところ、内容が具体的で納得のいくものだったので購入。

「自分の評価基準が厳しい」「過度に他人に迷惑をかけることに躊躇する」など自信がない人の特徴に当てはまるように感じた。

当時は担当教官に話しかけるまでに1時間かかるなど、「自信を酷く喪失している」という自認もあったので、「そもそも自信とは何か」などが学べてよかった。

自信は「第1、2、3の自信」とい3つに分かれ、3を土台として2.1と積み上がっているものである。第1の自信は「何かを出来る」という自信。第2の自信は「健康で自分をコントールして何かに取り組める」という自信。第3の自信は「人から愛されている」という自信である。と著者は述べている。

当時は全部の自信がないような気がした。

自信喪失のパターンや、自信をつけるための考え方の転換、自信がつくように自分を評価する方法など、実践的な内容が書かれたいたが、自分はそれで回復する以上に自信喪失状態にあったため大きな改善とはならず。しかし内容は的を射ていると感じたため、同著者の他の本を当たることにした。


【うつからの脱出 プチ認知療法で「自信回復作戦」】


一冊目と同じ著者の本。
タイトルにもあるように「認知療法」を中心として書かれている。
そもそも認知療法がどんなものかも知らず読んだが、最初に「認知療法の失敗例」から始まっていて、なんとなく信用したのを覚えている。

自分でも実践出来そうな簡単な認知療法の実例がいくつか紹介されていて、僕は「数え呼吸法(ゆっくり数えながら1から100まで数を数える)」が気に入った。

この本を読んだり、呼吸に気を配っているうちに、自分が否定して見ないようにしてきたダメな部分に少しずつ目を向けていけるようになった気がする。


【だから仏教は面白い!】


ニコニコ動画やツイキャスで「ニー仏(ニート仏教研究者)」として活動する魚川さんの本。
元々ツイッターでもフォローしていたので気になって購入。(ニートだし)
「そもそもブッダの仏教とは何だったのか?」について、対話形式で説明されていてとても分かりやすく面白かった。

仏教の思想、というのがこの時ずいぶんと自分にしっくりきた。
人が持つ感情というのは「感覚情報」を自ら物語にしていることで生まれてくる、というのが面白く、「そうだ!そうだ!」となった。
(本当はもう少し専門用語が出るのだが、そこはさらっとしておく)

つまりは可愛い女の子を見て「好きだ」と思うのは、皮膚や髪やその他さまざまなイメージを自ら「可愛い女の子」という物語にして、そこから好きという感情を作っている。
それは人の「癖」である。
みたいなのが、縁起やらなんやらなのである。


【仏教思想のゼロポイント 「悟り」とはなにか】


仏教の思想に興味を持ったので、同じ魚川さんの著書を読んだ。
この本はほぼ専門書で、なかなか理解するのは難しかった
(今でも完全に理解はしていない)

内容としては「だから仏教は面白い!」をより専門的体系的に書いてある、といった感じだ。

仏教(上座部仏教)の基本である瞑想(やマインドフルネス)についての記述も多く、瞑想に興味を持つ。
ここで「瞑想って数え呼吸法と同じじゃん!!」という事に気がつく。

ここからは瞑想 兼 認知療法として、「自分を見つめ直す」という事を色々と行っていった。その実践法についてはまた別の記事で書きたいと思う。


【しないことリスト】


カリスマニートとなったpha氏の本。
pha氏自身が、「もうこれはしなくてもいいかな」と思った物について書いてある。
前々から僕も「働きたくないなぁ」と思っていたりもしていたのだが、それもあって将来の不安的なものが大きかった。
そもそも自縄自縛、自分で制限をつけて苦しんでいる、とは分かっていたのだが、その「癖」から少し抜けるのには大分時間がかかった。

僕自身がニートを目指す、というわけではなく、多様なライフスタイルがあること、「こういう感じでも生きてるよ」という感じがなんとなく嬉しかった。

pha氏の本は他にも何冊か読んだけど、これが一番好きだった。


【発酵文化人類学】


小倉ヒラクさんの本。
メンタルとか生き方の本とかでは全くないが、自分の専門の「農学・生物学」への興味を再燃させてくれた本。
やっぱり農学って楽しいなー、と思った。
日本各地の不思議な発酵食品についてのみならず、レヴィ・ストレースを引用しながら「文化」というものについて語っていく。
面白かった。



などなどこんな感じの本を通して、僕は「自分を見つめなおしていく」というフェーズに移っていった。
こうした本との出会いがなければ、回復はもう少し遅れていたように思う。

「自分を見つめ直す」事も含めて、また後日実践した諸々については書きたいと思う。

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