2018年3月3日土曜日

スライ・クーパー


アライグマが闇夜を駆ける。
友の亀とカバとともに、先祖の誇りを取り戻すために...

怪盗スライ・クーパーとはそんなゲームである。

PS2のアクションゲームで開発はサッカーパンチプロダクション。
僕らの好きなノーティドッグやインソムニアックミュージアムと同じSCEワールドワイドスタジオ所属のゲームスタジオである。

主人公はスライ・クーパー、アライグマの青年。
代々義賊の家庭に生まれた彼は幼いころに悪の組織「ディアボリック・ファイヴ」によって父を殺される。
その時、彼の家に伝わる秘伝書も奴らの手に渡ってしまった。

孤児院で少年期を過ごした彼はそこで親友と出会う。
天才ハッカーで頭脳派の亀 ベントレー、運転のプロで弱虫のカバ マーレー。
彼らとともに怪盗団を結成したスライは秘伝書を奪い返すために、ディアボリック・ファイヴに戦いを挑んでいく...


とまぁそんなあらすじである。
ゲームシステムは「怪盗」というよりはコース制のアクションゲームの要素が強い。
(実はより怪盗性の強くなった2を今プレイ中なので、またそれについても書きたい)

体力はない。
この場合、「無敵」or「即死」というのが基本だが、このゲームは後者である。
即死×残機性なので何度もゲームオーバーするが、コース性なのでそんなにデメリットもない。
となると残機性である必要もないような気もしてくるが...

コース制のアクションゲームとしてはアクションのキレが良いのは強み。
コースに散りばめられた暗号文を回収することで、コースごとに新しいアクションを獲得できる。
このアクションは獲得しなくてもストーリークリアが可能だが、獲得するたびにプレイに新しい刺激が加わって良い。
難易度はちょいムズくらい。子供でも上手い子ならクリアできると思う。


このゲームで一番気に入っているのはなんといってもアメコミ風のムービーである。
新ステージに足を踏み入れると、ディアボリックファイヴのメンバーの紹介が始まる。
このメンバー達は今でこそ悪人だが、みんな幼いころは様々な理由で虐げられてきた者ばかりである。バットマンみたい。
彼らの背景をざっと紹介してからステージをプレイし、ステージプレイ後はその土地でバカンスを満喫するスライ達の姿が描かれる。
こういうところもクールで良いのだ。

そして、細かいところだが、ステージ選択画面の周りに、コースをクリアするたびにお土産が増えていく。これがなんとなく楽しい。
ゲームを通した雰囲気作りに一貫性があって、これは良いゲームだと思った。

実はPS3でスライクーパー1,2と日本では未発売の3が入ったパックが売られているそうなので、ぜひ買ってプレイしてみて欲しい。
大人向けではないが、大人のプレイにも十分堪えるゲームだと思う。

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