2018年3月18日日曜日

大島てるのライブに行ってきた話

事故物件、というものがある。
簡単に言うと「人が死んだ」部屋である。
人が死んだ、と言ってもただの病死などは当てはまらない(と思う)

つまり自殺、殺人、事故死または病死であっても発見が遅れ腐敗した場合などを指す。
たとえ霊の存在を信じていない人であってもなんとなく嫌な気がするのではないか。
いわゆる「穢れ」とも言えるかもしれない。

自分が住む家が事故物件かどうかを調べたい時に便利なサイトがある。
それが大島てるが運営する「事故物件サイト 大島てる」である。

早速サイトにアクセスして自宅の近所を見てみる。
すると我が家には何もなかったが、周りには炎マークがちらほら……
この炎マークが「事故物件」を表している。
(なお全ての事故物件が載っているわけではなく、日々更新されている)
(あなたの家が載る日も近い)

さて、名古屋は大須OYSに管理人 大島てるがやってくるという事で足を運んで来た。
大島てるは東大出身後海外に渡り、帰国後不動産の道を歩み始めた。
実際に見るのは初めてだったが、低音ボイスの良い声である。

さて、事故物件というのは嫌でも出来てしまうものだ。
そうして事故物件になった建物をどうするか。
事故物件というと値段の安い物件が多いイメージがある。
しかし、なかなか値段を下げるということも難しいらしい。

なるほど、「家賃というのは一種の選抜になっている」というわけだ。
(明言はされていなかったが)ある部屋の家賃を下げれば、自ずとそこに入居する人の質も下がりやすい。質というのは良くない言い方かもしれないが、少なくとも今まで入らなかった人も入れるようになる。
するとマナーなどで近隣トラブルが起こるかもしれない。
もしかすると……再びそこが事故物件になる、という可能性もあるだろう。

「事故物件に入った人間が再び事故死」という怪談が生まれる理由の一つがここにあるかもしれないと思った。

面白いと思ったのは、逆に家賃が高くなるパターンもある、ということだ。
築年が経った住居で事故死が起こる→リフォームをする、となると他の部屋に比べて設備が最新の部屋が出来上がる。ゆえに家賃が上がってしまう、ということもあるらしい。

大島てる曰く「きちんとリフォームをする所は良心的」である。
なぜなら後から入る人のためになるからである。
悪質なのは「建物の名前を変える」「外装を変える」ケース。
別に住人のためにもならないし、誰も得をしない。
(大家が得をしないのは大島てるサイトの存在ゆえだが)

その他にも大島てるから興味深い話が色々と飛び出す。
大島てるは話が格別に上手い、ということはないように思う。
しかし、満員の客を集め楽しまさせるのは、話のテクニックよりもその内容にみんなが興味を持って集まって来ているからなのだろう。実際、僕も非常に楽しかった。

最後に得になる話を一つ。
新しく入居する際、事故物件の場合は告知義務がある。
あなたが知らずに住んでいるということはないだろう、安心してほしい。

ただ、あなたの部屋以外の部屋での事故に告知義務はない。
本当にあなたの部屋の隣、人が住んでいますか?

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