2016年7月13日水曜日

近況報告

今朝は、「街中で通行人に水をかけたことでみんなから非難され、最後には巨大な水鉄砲で豪雨を引き起こす人」を応援する夢を見ましたジャネイロです。

最近、また読書に気が向いてきて、気になった本を手当たり次第に読んでいます。

将来的に文化人になる予定なので(大嘘)、最近読んだ本の紹介とかしちゃいます。でも面倒なので、気に入ったやつを一冊。

「紫文式 都々逸のススメ」

都々逸ってご存知ですか?
俳句が五七五、川柳が五七五七七なのに対して、都々逸は七七七五からなる割と庶民向けの歌です。

たとえば
「恋にこがれて  なく蝉よりも
なかぬ蛍が  身を焦がす」
みたいな感じです。

けっこう、情歌(恋愛を歌った歌)が多いんですが、粋なものも多くあるんで、一句一句声に出して読みました。
気持ちのいい語感なんですよね。

一句ずつ柳家紫文の軽妙な説明なんかもついてて、面白かったです。

さて、今日は週末に向けて色々やらねばならんので、昨日TSUTAYAで借りたドリフターズのベストアルバムを聴きながら頑張りたいと思います。
嘘です、あんま頑張りません。

2016年3月17日木曜日

ラウンジ 3/16 昼

「孤食だなんていうが」

僕が来る前にすでに食事を終えていただろう老人は、誰にともなくボソリと言った。

昼のラウンジ(ラウンジというには少しばかしくたびれ過ぎているが)には、時々昼飯を持ち込んで食べに来る。

その老人は窓際の一番端の席、柱時計の横で、もしゃもしゃとやっているのが常であった。

「一人の食事ってのは神聖なもんだ」

おそらく弁当を持ち込んだのだろう。老人の前には銀色の昔めいた箱が置いてあった。

「朝飯はこれから始まる1日のに思いをはせるんだ。炊きたての白米に焼鮭を一箸分のせて、口に運びながら、1日の思案をするんだな」

老人はここでいったんつぶやくのをやめ、魔法瓶から緑茶をこれまた銀色のコップに注ぎ、ズーズズッとすすった。
(つづく)

ラウンジ 3/16 昼

「孤食だなんていうが」

僕が来る前にすでに食事を終えていただろう老人は、誰にともなくボソリと言った。

昼のラウンジ(ラウンジというには少しばかしくたびれ過ぎているが)には、時々昼飯を持ち込んで食べに来る。

その老人は窓際の一番端の席、柱時計の横で、もしゃもしゃとやっているのが常であった。

「一人の食事ってのは神聖なもんだ」

おそらく弁当を持ち込んだのだろう。老人の前には銀色の昔めいた箱が置いてあった。

「朝飯はこれから始まる1日のに思いをはせるんだ。炊きたての白米に焼鮭を一箸分のせて、口に運びながら、1日の思案をするんだな」

老人はここでいったんつぶやくのをやめ、魔法瓶から緑茶をこれまた銀色のコップに注ぎ、ズーズズッとすすった。
(つづく)

2016年3月9日水曜日

アイスクリームバー 3/9 昼下がり

雨が降る昼下がり、どこにも出たくないようなこんな日に、僕はアイスクリームバーに来ていた。

普段は注文しないが、なんとなく今日はマンゴーソフトを注文したくなった。

アイスクリームバーといっても、屋台には違いないのである。

ビーチパラソルのついた丸テーブルで雨をしのぎながら、完璧な渦巻を描いたソフトクリームに口をつけた。

地面ではねた雨がすそを濡らしていく。

「なんだってこんな時に」

僕は自分でやってきたのにも関わらず、憎らしそうにそうつぶやいた。

別になんだって良かったのだ。アイスクリームでなくとも。

いや、逆かもしれない。なんであっても、今の気持ちには足りなかった。

ちょっとした公園の一角のその店には雨の日らしく客は一人もいなかった。

いや、そうではなかったらしい。

隣のテーブルの下に、小さな三毛猫がいた。

どうやらひどく雨に打たれたらしい。毛はぐっしょり濡れて、ひげからは水滴がしたたっていた。

しばらくその猫を見ていた。

そいつは僕の事を警戒しているようだったが、濡れた体に辛抱できなくなったらしく、近づいてきた。

「お前も災難だったな。こんなに雨が降るなんて、朝は思わなかっただろ」

僕はそういうと、カバンからタオルを取り出して猫を拭いてやった。

自分用のタオルだったが、なんだかこの猫にあげてもいい気がした。

体の濡れが幾分かマシになると、猫は僕の腕に身を寄せてきた。

猫と僕との二人だけが、この雨の中で外を出歩いているような気がした。

溶けかけたソフトクリームを口に放り込むと、僕は静かに独り言を言い始めた。

いや、独り言ではなかった。聞いてくれる相手がいたのだから。

どれくらい時間がたったろうか、ひととおり独り言を終えたころ、急に雨が止んだ。

そればかりか、雲間から光が差し込みはじめ、辺りは急に明るくなった。

「雨が止んだな。やったじゃないか」

僕はそういいながら、晴れはじめた空から猫へと目を移した。

猫はもういなかった。

遠くに猫の後ろ姿が小さくなっていくのだけがかろうじて見えるだけだった。


なんだか僕は虚をつかれたような気がした。そしてそれから少し微笑んだ。

どうも僕は猫に感謝を言った方がいい気がしていた。

(つづく)

2016年2月29日月曜日

山猫食堂 2/29昼

「やる気をふり回せ、ですか。彼の言いそうなセリフですね。」

主人はフライパンを振りながら答える。

フライパンの中では、ピーマンの緑や玉ねぎの飴色で飾られた、オレンジ色のナポリタンが踊っていた。

「いつもどおりの知ったふりだけどさ。」

僕はグラスに注がれた水をコクっと飲むと続けた。

レモンがつけてあるおかげで、水からは夏の香りがした。

「なんともね。僕もなんだか納得してしまったんだよ。」

お昼時の店内。相変わらずお客の姿はほとんどない。

キッチンが見えるように供えられたカウンターでナポリタンを注文した僕は、昨晩にナイトカフェで聞いたことを主人に話していた。

『やる気にふり回されるな、やる気をふり回せ』

たしかに彼の言う通りかもしれない。やるべきことをやるのにやる気なんて関係ないのかもしれない。

でも、だったら

「あなたはまた恐れているんですね」

主人が仕上げにパセリを、ぱっぱっ、とナポリタンにかけるとそう言った。

僕は少しびくっとした。心が見透かされた気がした。いつも隠している心が。

「自分のやる気に関係なく体を動かす、仕事を行う。

そうやって自分を動かすことが、自分をないがしろにしてしまうんではないかと。

自分の感情を捨ててしまうのではないかと、恐れていらっしゃる」

ナポリタンがお皿に盛られて運ばれてきた。

お皿のまっ白が、ナポリタンのオレンジをよりいっそう燃え上がらせていた。

「そんなもんかね」

僕は誤魔化すようにそう言って、ナフキンをつけた。

「ですがね」

主人がフォークとスプーンを運びながら、優しく続けた。

「人というのはそんなにやわなものではありませんよ。もちろんあなただって。」

主人が一仕事終えたように椅子に座る。

「少しばかり無理に動かしたって、あなたの気持ちがどこかへ消えてなくなるなんてことがあるでしょ
 うか。前も言いましたが」

そうしてこちらをじっと見た。

「自分を信じておあげなさい」

そういうと主人は少し微笑むと、ふわぁーっと大きなあくびをした。

(つづく)

2016年2月25日木曜日

山猫食堂

「まぁつまりはそんな顛末なんだよ」

僕は一息つくようにそう言った。

昼ごはん時を半刻ほど過ぎた店内には僕と主人だけがいた。

といっても、この店はいつ来てもそれほど客もいないのだが。

「なんとも難儀な方ですね」

主人はぴんと張ったひげをなでながら、やさしく呟いた。

サービスで出してくれた特製のブレンドコーヒーが二人の間に湯気を上げる。

「つまり、つまりあなたは生きる事を恐れている」

主人の黄色い眼には僕とコーヒーが映っている。

「周りの人が怖いとおっしゃいましたが」

主人は尖った爪でひげを弾きながら続けた

「あなたが恐れているのは自分自身ではありませんか」

僕は虚を突かれたように、もしくはそんな風を装って言った

「自分自身だって?」

テーブルに置いたコーヒーの湯気が眼鏡を曇らした

「なんで、一体なんでまた、自分を怖がらなきゃならないんだい?」

主人の黄色い目がこちらを見つめる。弓なりの瞳は三日月のようだった。

「あなたは自分に御自信がない。自分の生活に、自分の環境に、自分の心に」

「こころに自信がない、ね。確かにそうかもしれない。」

僕は少し納得したように、もしくはそんな風を装ってそういった。

思いあたる節がなかったわけでもないし、薄々感じていたのかもしれない。

「あなたが今すべきことは、あなた御自身を信じてあげる事なのかもしれませんよ」

主人はそういうと厨房の方へ顔を向け、思い出したかのようにそちらへと歩いて行った。

「自分を信じるねぇ」

僕はぽつりとそういうと、コーヒーを一口すすった。

どこか南国の豆を使っているらしい。少し海の匂いがした。

「それから」

主人はいまちょうど厨房から持ってきたであろう小箱を机にのせた。

「もう一服することですね。今日はケーキも出しましょう。」

小箱の中にはチョコレートケーキが入っていた。

主人と同じく温かみのある黒色をしたケーキだった。

(つづく)

2015年12月8日火曜日

ドリームドリーム

将来の夢を探さなければならなくなってしまった。というかそれ以外にやる仕事がなくなってしまった。

中高の時は大学に入れば自然と夢なんて見つかると思っていたし、大学入って数年間は研究室に入れば見つかると思っていたけど、結局のところ夢なんてものが見つからなかったのである。

そういえばいつからか小説をほとんど読まなくなってしまった。その頃、小説を読むたびに、小説の内容と自分とのギャップに虚しさを感じるようになっていた。どうもなんとも、自分の環境に漠然とした不安と不満があったんだと思う。

夢とはなんなのだろう。
自分が好きなもの、と考えるといくつか浮かぶ。やってみたいこと、と考えといくつか浮かぶ。
でも、そのために今の生活環境やコミュニティを離れる勇気も覚悟も、そんなモチベーションもない。

結局のところ、自分で何かを変えようという気概がない。ただ環境がいつかインクレディブルなものに変化する、ということだけを夢見ている。
夢を持つのと夢見るのは似てるようで違うな。

2015年9月7日月曜日

にくたいとせいしん

実際、これはどの研究室でもそうなのだろうけど、研究の大半は肉体労働と単純作業から成り立っている。
特に農学系の自分は肉体労働の占める割合が大きい。
ブルーワーカーが嫌で研究室にいるはずなのに、気づけばブルーワーカーになってるじゃないか!!

ということで肉体労働を知的に行うために作業行程などをノートして、頻繁にフィードバックをしている。
「いかに楽に短時間で終わらせるか」ということを考えるのも割と楽しい。作業はしたくないけど。

2015年9月2日水曜日

院試

院試に合格したので卒業出来れば院生になります。

院試の勉強は一応計画立ててやってはいたが、勉強自体に慣れていないから、やり方を二転三転する事となった。
大切なのは集中してやる事ではなく、ノルマをこなす事だと学んだ。集中力の低下はノルマ不達成の言い訳にはならない。

当日の院試は余裕だったが、一つは先輩から貰った院試対策プリントが優秀だった事と、もう一つは勉強しなかった(ノルマ不達成のせいで)ところが全く出なかったためである。実力ではない。あと農学部の院試自体がちょろい。


院試が終わり箱根に行ってる間にノートパソコンのキーボードが壊れてUが効かなくなった。母音を一つ失った。

2015年7月3日金曜日

暗夜行路

月が替わって7月です。皆さんお元気でしょうか。

僕は死にそうです。


「本当にこれでいいのだろうか」

という焦燥感ばかりがつのる日々です。


ですが、悩んでいても解決がしないので、とりあえず何か手を動かすことにしました。

今週はひたすら論文のアブストを読みました。20本くらい読みました。


そうこう言いながらも、がむしゃらにやってると不思議なもので、

「なんとなくこれは違う」

「なんとなくこれはそれっぽい」

という指針のようなものが見えてまいりました。


とりあえず自分の研究に出てくるワードが入った論文をひたすら読んで、

「自分の研究」のシルエットが少し見えてきた気がします。


他の研究室や先生がどうなのかは分かりませんが、

割と僕は放任されているので、好きなことをやっております。


与えられた事をやっていたいのですが、

気づくといつも、自分で指針を考える状況に置かれています。



P.S.結婚式の二次会で殴られて眼鏡が壊れました。